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“あるある”10選を集めました!
グローバル会計システム/ERPの導入を検討する際、「導入したいけれど失敗しないか不安」「失敗の原因を知って事前に対策を講じておきたい」と考える方は多いでしょう。実際に導入した企業はどんな点につまずき、どのような解決方法で成功に導いたのでしょうか。そこでここでは、各フェーズで起こりがちな失敗例をご紹介しますので、導入時のご参考にしてください。
海外拠点が複数ある場合、⽇本本社が各現地法⼈の状況やメンバーの意向を理解できていないケースは少なくありません。そうした背景から、現地メンバーの声を聞かずトップダウンでローカルシステムのリプレースを決定。新システム導⼊を推し進めるも、ローカル要件対応が難しく、かつ現地メンバーの協⼒を得られずプロジェクトが頓挫してしまうことがあります。
拠点の機能や規模を意識せずにワンシステムで統合した場合、必ずと言っていいほど生じるのがシステムのミスマッチ。小規模の販売拠点からは「機能が多くて使いづらい、導入コストが見合わない」、大規模な製造拠点からは「生産システムなど複数のサブシステムとの連携部分を開発する必要があり、余計なコストが発生する」といった問題が生まれがちです。
日本本社は「現地のことは現地の日本人マネージャーに任せたい」、日本人マネージャーは「実際にシステムを使うローカルメンバーの意見を尊重したい」といった流れで、現地のローカルメンバーが事実上の決定者になるケースが多く見られます。一見、現場主義の良い例のようですが、実は失敗確率が非常に高いケースです。
費用を押さえたいあまり、価格のみでシステムとベンダーを決めた場合、導入途中に追加見積が続き、それを承諾しないとプロジェクトを遂行できないという状況に陥ってしまうケースがあります。よくあるのが、ベンダーの担当者が提案時に「これ以上の請求はありません」と断言したものの、途中でその担当者が辞め、次の担当者が追加費用を請求するといったケースです。
現地にローカルのキーマン(現地語と日本語を話せ、業務もシステムも理解している人材)が不在の場合、言葉の壁が立ちはだかり、日本人マネージャーと現地のローカルオペレーターとの間ですり合わせができないために、業務要件やシステムの機能要件が決まらないケースがあります。経営層は「システムを統合して業務効率を上げたい」、一方現場は「これまでのやり方を変えたくない」と意見がぶつかり、想像以上にコミュニケーションスキルが求められる場面があるためです。
絶対的な権力を持つ現地キーマンがプロジェクトのトップに立った場合に起こる失敗例です。現地キーマンが独断で機能要件をベンダーに伝え、その結果、オペレーション担当者がついていけないという事態が発生。キーマンが提案した機能要件では運用が回らないことが分かり、機能要件が二転三転するなどして、プロジェクトが一向に進まないといった状況を招きます。この場合、キーマンの判断に同意できなかったとしても、メンバーは萎縮して意見を言えないケースが多いです。
途中まで順調に進んでいたと思われたプロジェクトが、実は何も進んでいなかったという事例です。要件定義や操作トレーニングの会議の場で、企業側のプロジェクトメンバーから意見や質問が出ないため、ベンダー側は問題がないと判断してプロジェクトを進行。しかし、いざ蓋を開けてみると運用に必要な要件が決まっていない、担当者の役割が定まっていないことが判明。再度担当者に意識付けをし、要件定義からやり直す事態に発展するケースがあります。
日本から手厚い導入支援を実施し、無事にシステムが稼働したことを確認して日本人キーマンは帰国。しかしその後、ローカルメンバーだけではシステムを活用できず、徐々に元のExcel運用に戻ってしまったという失敗事例です。
新システムの稼働後は、実際の運用に合わせたカスタマイズが必要になったり、業務自体が変化して機能変更が必要になったりするケースが少なくありません。しかし、ベンダー側の開発チームが現地にいない場合、日本本社を経由して開発を依頼することになり、開発のリードタイムが長くなりがちです。時間とコストがかかる上、ベンダー側とのコミュニケーションも容易ではないため、結果として開発ができず、システムが廃れてしまうケースが見られます。
順調にシステムを運用していたところ、ランサムウェアに感染し、突如システムが停止してしまったという事例が増加しています。システムが停止すると、会計、生産、販売等のすべての業務がストップしてしまう可能性があり、その影響は計り知れません。
GLASIAOUS+(グラシアスプラス)は、海外拠点の機能・規模の違いを吸収しながら統合できるパッケージ機能や、現地法人および現地パートナー企業による盤石な製品サポート体制が強みです。
一方で、ご紹介した失敗事例を振り返ると、企業の意思決定やプロジェクトメンバーの意識など、「人」が成功可否を左右していることも明らかです。
GLASIAOUS+は、こうした組織やメンバーの意識、取り組み状況に応じて柔軟に対応できる拡張機能を備えています。あらゆるビジネス環境の変化にカスタムメイドでお応えし、グローバル経営の発展を支援します。
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